エミュー事業
エミューの魅力と可能性
夢のある産業鳥「エミュー」
エミューはオーストラリア先住民アボリジニにより約4万年前から、食料・衣料・秘薬として活用され、「神の鳥」として崇められ重用されてきました。近年では、肉・卵・オイル・皮革・装飾品など様々な分野での応用性が高いことが認められ、夢のある産業鳥としてますます注目を浴びています。
エミュー事業参入のきっかけ
当社では社会貢献活動の一環で公益財団法人オイスカのメンバーとして、長年、海外植樹や様々なボランティア活動に参加してまいりました。
その活動の中、遠くモンゴルの地で黄砂の食い止めや、砂漠化の防止に懸命に取り組んでいるボランティア仲間から、厳しい自然の中で強い生命力を持つエミューの存在を知らされ、平成25年12月、当社でもエミュー事業を手がけることになったのです。
基山のエミューたちの活躍
当社の飼育場は福岡市早良区からスタートしました。
平成28年7月には、九州自動車道基山パーキングエリア(上り)のすぐそばに、当社の主力施設「エミュー飼育研究所」を設立。ここでは500羽以上(2020年現在)のエミューたちが元気に暮らしています。
元々は未使用農地でしたが、今では雑草処理に一役買い、地域の活性化に貢献しています。
さらに近年ではICT設備等のインフラを充実させ、産・官・学連携による高度な飼育研究所へと進化しつつあります。
エミューの様子
エミュー事業について
マクロ的特徴(社会貢献と収益事業の融和)
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①循環型農業の構築
我が国には、耕作放棄地や未使用農地がたくさんあります。それらの土地にエミューを放ち飼育すると、エミュー糞により肥沃な土地に生まれ変わり、そこで育ったエミューから良質な農業生産物(肉・卵等)と農業残渣(野菜くず)が得られます。その農業残渣をエサとしてさらにエミューが繁殖し、循環型農業が成立するのです。そして一定点を線上さらに面上に展開することにより、広大な未使用土地の有効活用が実現します。
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②六次産業化の実現
農業従事者により生産された多様なエミュー素材を生産者の地域において(二次)加工、さらに(三次)流通販売することにより、それまでの単一的収益が複合的な収益をもたらし、地域の活性化につながります。
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③過疎化対策の切り札
循環型六次産業化による収益力アップは若年層の雇用を生み出します。またエミューの飼育は容易であるため高齢者雇用も可能となり、限界集落の再生・活性化にもつながります。
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④素材の多様性
エミュー素材は、様々な産業分野での応用が可能です。すでに実用化されているものではエミューオイルを使った化粧品、肉や卵を利用した食品、羽などを利用した装飾品などがあります。また他にもエミュー素材を使った商品の研究開発が進んでおり、そのポテンシャルは計り知れません。
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⑤魅力ある市場
エミュー産業は現時点では認知度が低く未成熟な市場です。しかし我が国は世界に負けないエミューオイルの高度な精製技術を保有しており、肉・卵などの優れた加工技術や生産ノウハウも持っています。今後は、国内はもとよりハラル圏を含む海外市場へ付加価値の高い商品供給が見込まれています。
日本エコシステムの
事業内容
当社ではエミューに関するあらゆる事業を手がけています。エミューに関することはなんでもご相談ください。
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エミュー商品の開発・販売
エミューオイルからつくったスキンケアシリーズ「エミュー物語」の販売、肉や卵などからつくる商品の開発を進めています。また、共同開発に携わってくださるパートナー様も募集しております。
エミューオイル 詳しくはこちらへ当社の商品 詳しくはこちらへ肉 詳しくはこちらへ卵 詳しくはこちらへ羽・皮 詳しくはこちらへ -
飼育に関するコンサルティングや委託請負
遊休地や耕作放棄地でお困りの方、自らの手でエミューを育てたいという方に、最適なビジネスモデルをご提案します。
詳しくはこちらへ -
孵化の委託請負
エミューの卵の孵化代行サービスを行っております。卵をお預かりして3ヶ月半程度で雛をお引き渡しいたします。独自の設備を導入し、孵化成功率は84.3%(※)と高水準を保ち、ロスも少なく大変ご好評いただいております。 詳しくはお問い合わせください。※2020年時点
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検卵器・孵化器等の販売
卵からエミューを育てたいという方に向けて、発育状況を調べるための検卵器や孵化器などの販売を行っています。詳しくはお問い合わせください。
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エミューに関する研究
京都大学や九州大学、佐賀大学など各大学と共同で、エミュー事業に関する研究を行っています。
詳しくはこちらへ
エミューの特徴・
家畜特性
エミューの特徴
エミューの家畜特性
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性格が穏やかなため、未経験者や高齢者でも飼育可能。人件費も安く抑えられます。
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農業残渣や雑草も食べるので、エサ代が抑えられます。
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真冬の-20度から真夏の40℃まで気温差があるモンゴルの厳しい環境下でも、飼育されています。
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市場価格の高いエミューオイルをはじめ、高成分の肉、その他、卵・皮革・装飾品などがあります。
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BSEや口蹄疫から隔離されているため、新規畜産の起業的視点から大きな注目を集めています。
このWEBサイトは以下の文献を参考に記述しております。
【参考文献】
『産業鳥・エミュー』横濵道成 著/東京農大農学集報,60(4),189-204(2016)
『エミュー飼いたい新書』東京農大バイオインダストリー・オホーツク実学センター 著/東京農業大学出版会